花粉症

花粉症とは

既にほとんどの方がご存知かとは思いますが、花粉症は過剰な免疫反応によって身体に様々な症状が現れる疾患です。目に症状が現れる方も多く、悪化する前に適切な治療を受けることが重要です。

花粉症の原因

花粉は本来、細菌やウイルスなどと違い毒性はありませんが、身体が異物であると判断して過剰な免疫反応を起こしてしまいます。具体的には、花粉が目や鼻から身体に侵入すると「好酸球」と呼ばれる白血球の仲間が反応し、アレルギー症状を引き起こす物質を血液中に放出します。

花粉症の症状

目に現れる花粉症の代表的な症状は痒みですが、手で目をかいて炎症を起こすなど、悪化させてしまう方が多いため、初期段階できちんと治療を始めるようにしましょう。また、アレルギー反応として瞼の裏に粒状の盛り上がりができることも多く、小さなゴミが目の中に入ったときのような異物感として症状が現れます。その他、目やにが出やすくなったり、花粉性結膜炎を発症したりすることもあります。

花粉症の治療

花粉症に対しては、アレルギー反応を引き起こす物質が細胞から出てこないよう抗アレルギー剤の入った目薬や飲み薬を使用します。症状が酷い場合はステロイド剤を用いることもありますが、緑内障などの副作用が出ることもありますので、使用する際には注意が必要です。さらに、現在は、花粉を体内に注入することで身体が過剰な免疫反応を起こさないようにする減感作療法もあります。この治療にはある程度の効果が期待できますが、少しずつ濃度を高めながら花粉を取り入れていくことになるため、最低でも半年間は毎週通院して頂く必要があります。