眼瞼下垂

眼瞼下垂とは

眼瞼下垂とは、上の瞼(まぶた)に障害が起きて垂れ下がってしまう病気です。目が開きにくくなることで、視野が狭くなるのはもちろん、頭痛や肩こりなどの様々な症状を引き起こします。

眼瞼下垂の原因

眼瞼下垂には先天性のものと後天性のものがあります。後天性の場合は、加齢によって瞼を持ち上げる筋肉が弱ったり皮膚が垂れたりすること、コンタクトレンズの長年の着用によって瞼に負担がかかること、パソコンなどで目を酷使すること、アトピーなどのアレルギー疾患など、様々な原因が考えられます。

眼瞼下垂の症状

眼瞼下垂の症状は多岐に渡ります。一見、目が原因だとは分からないものもありますので、きちんと定期的に目を検査して、早期発見できるようにしておきましょう。

視野が狭まる

眼瞼下垂の代表的な症状は、やはり視野が狭まってしまうことです。眼瞼下垂は、瞼が瞳孔にかかっていない軽度、瞳孔にかかっているが中心線まではいっていない中度、中心線より下に瞼がかかっている重度と分類されます。

瞼が重い

眼瞼下垂は筋肉や膜の働きが不十分で瞼が垂れ下がってしまう病気です。そのため瞼が十分に持ち上がらず、「重たい」と感じてしまいます。悪化してしまうと、起床時に指で瞼を持ちあげなければならないこともあるくらいです。

倦怠感

眼瞼下垂によって視野が狭くなり、瞼を持ち上げようとして余計な力がかかることで、身体に大きなストレスが発生します。そして倦怠感、時にはイライラ感などが出てきてしまいます。もちろん、倦怠感があるときは全て眼瞼下垂というわけではありませんが、念のためきちんと検査を受けるようにしましょう。

頭痛

眼瞼下垂の症状の中でも、慢性化することで生活に支障が出るものの1つが頭痛です。特に、片方の目だけが眼瞼下垂になるとバランスが悪くなり、筋肉や精神的なストレスによって頭痛を引き起こすことになるのです。実際に、眼瞼下垂の手術を受けた方の多くが、頭痛も改善されています。

肩こり

目の周りのストレスが増えることで、倦怠感や頭痛と同じように、肩こりも発症することが珍しくありません。眼瞼下垂になった状態で視野を確保しようとすると、顎が上がりがちになり、首や肩に負担がかかってしまうのです。また、肩こりが起きることで血流が悪くなり、頭痛など別の症状を引き起こすこともあります。

眼瞼下垂の治療

眼瞼下垂になると、多くの場合は手術をすることになります。手術を実施するかどうか、複数ある手術法の中からどれを採用するかは、眼瞼下垂の進行度や症状によって異なります。瞼が下がっていると感じられる方は、まずは当院へ検査にお越し頂ければと思います。